突然ですが、みなさんはマイク音質ってこだわっていますか?
僕はQuest 3を「Virtual Desktop」を使ってワイヤレスで使っているのですが、無線接続って便利な反面、有線に比べてどうしてもマイク音質が劣化しやすいというデメリットがあるんですよね…。
VRChatは、アバターの見た目と同じくらい『声』もその人を彩る大事な要素の一つ!
周りのフレンドさんにも、ボイスチェンジャーを使ってかわいい声を出すことを追求していたり、VRC内で歌を歌ったりと「マイク音質だけは絶対に妥協したくない!」という方も非常に多いように感じます!
ですが、そんな希望も虚しく、VRでは基本的に体を動かしたり手を降ったりとアクティブに動くシーンが多いため、有線マイクとの相性は最悪…!
コンデンサーマイクを使おうものならHMDを被りながらだと自由に首を動かすことも出来ませんし、ピンマイクであれど体を動かしているとケーブルが絡まってマイクが抜けてしまったりすることも珍しくありません。
ワイヤレスで運用できて音質もそこそこ良くて、取り回しも簡単かつ手軽に扱えるマイクはないものか…。
そうして調べ回った結果、DJIの小型ワイヤレスマイク「DJI Mic Mini」がかなりいい感じに願望を叶えてくれたので、今回はその使用感について詳しくご紹介していこうと思います!
DJIってどんなメーカーなの?
DJI(ディージェイアイ)は、ドローンやアクションカメラの分野を得意とする、プロから一般ユーザーまで幅広く支持される映像技術メーカーです。
カメラスタビライザー「Osmo」シリーズや、小型ドローン「Mini」シリーズなどを展開しており、映像や音声を鮮明に残すことを得意とするブランドでもあります。
今回レビューする「DJI Mic Mini」は、本格的な映像制作の現場にも通用するワイヤレスマイク技術をよりカジュアルに使いやすくしたモデルで、見た目こそコンパクトながら、音質の高さと製品自体のビルドクオリティの高さから幅広いユーザーから高い評価を受けている製品です!
スポンサーリンク
外観と装着イメージ

「DJI Mic Mini」には、トランスミッターは2つ付属。
本来は二人同時に録音したりステレオ収録にも使えるようになっていますが、VRChatはモノラルマイクのみ対応のため、実際には1つあれば十分です。(レシーバー、トランスミッター、ケースの単品販売もあります。)
レシーバーにはカメラに装着するアダプターのほか、PCやスマホと接続するためのUSB-Cアダプターも付属しているので、今回はPCにUSB-Cで接続しています。

他にも付属されているマグネットクリップは、本来は衣服に取り付けるものですが、私の場合はQuest 3の正面に取り付けて使用しています。


ちなみに、マイク自体の重量は11gとかなり軽量かつワイヤレスで手軽に扱えます。
また最大稼働時間はDJI Micシリーズの中では最長の11.5時間になるため、使い勝手はかなりいい感じです。

音質比較

こちらは、実際にVRChat内で相手から聞こえる音声データになります。
(後述しますが、自分で録音ソフトを使って録音した音声とはかなり印象が変わります。)
まず、Quest 3の内蔵マイクは中低音が豊かで、全体的にふわっと温かみのあるサウンドが特徴です。
高音は控えめで声の輪郭はややぼやけ気味ですが、そのぶん耳に優しく、長時間聞いていても疲れにくい印象を受けました。
雑談中心のVRChatなら、これはこれでちょうどいい心地よさを感じるマイクだと思いますね。
ただし、声のディテールやクリアさという点では少し物足りなさを感じるので、もう一歩抜けの良さが欲しくなる場面もありました。
スポンサーリンク
一方で、DJI Mic Miniは全体的にカリッとした音作りが特徴的です。
特に高音域をピックする能力が高いため、声の輪郭がくっきりとしていて、息づかいや子音の表現が明確で解像度の高さをしっかり感じられるタイプのマイクだと言えますね。
ですがその反面、環境ノイズを拾いやすく高域のシャリつきが目立ちやすい側面もあります。
特にVRChatのように音声ビットレートが低い環境では圧縮による劣化が出やすく、ややザラついた印象になったり「音割れっぽく」感じる瞬間もありますが、実際の波形を見る限りクリップはしていないので、おそらく「DJI Mic Mini」の自動リミッターが働いた際の軽い歪みによるものでしょう。
このあたりは、声質やVRChat内の音声エンコードとの相性も関係していそうですね。

「DJI Mic Mini」はシャリつきが目立つけど、リミッター機能を上手に切り替えればクリアで解像感のある音が手に入るかも!
対してQuest 3は、会話向きの聞き疲れしにくいマイクって感じだね!
ちなみに、先ほどはVRChat内で録音した音声を使用して比較しましたが、OBSなど音声圧縮の少ない環境で録音した場合は、音の明瞭感により顕著な差が出ます。
VRChatでは圧縮による音質劣化が避けられませんが、OBSのような録音環境ではマイク本来の解像度や透明感がより正確に再現されます。
そのため、TopazChatを使った通話や配信などの用途にも非常に向いているワイヤレスマイクと言えそうです。
総評としては、「DJI Mic Mini」は高音域の再現性と解像度に優れたマイクといった印象で、VRChat用としてももちろん、OBSなどの収録環境ではそのマイク性能が光る製品だと思います。
VRChat以外でも配信用途でも十分に主力として活躍してくれると思いますので、気になる方はぜひ一度試してみてほしいと思います!












































こんにちは!桜乃こはくです!