皆さんは、VRChatで写真を撮っていますか?
実はVRChatで撮影された写真は、Windowsのユーザーフォルダー内に保存されているのですが、フレンドさんと一緒に遊んだりイベントに夢中になって沢山シャッターを切る機会が多いと、気が付けば数十GBにもなって、Cドライブを圧迫していることもしばしば…。
特に、前回ご紹介したVRChatのカメラを4K解像度で撮影する方法では、従来に比べて写真の容量が4倍近くになるため、あっという間にストレージ容量を消費し、システムの起動に悪影響を及ぼす可能性があります。
しかし、残念なことに、現在のVRChatの仕様ではスクリーンショットや撮影した写真の保存先を変更することが出来ません。
そこで、今回はWindowsの機能を活用して、Cドライブに保存されているVRChatの写真やスクリーンショットを任意のフォルダに移動する方法をご紹介いたします!
シンボリックリンクでリンク先を「なりすます」
現在のVRChatの仕様では、ゲーム内で撮影した写真やスクショ等は『C:/Users/ユーザー名/Pictures/VRChat』に固定で保存されるようになっており、自分で保存先を選ぶことはできません。
そこで、今回活躍するのが「シンボリックリンク」です!
シンボリックリンクとは、保存場所Aのフォルダへのリンクを作成し、それを保存場所Bになりすましリンクとして扱う機能です。
例えば、Dドライブに写真フォルダを設置した場合、CドライブのVRChatフォルダ宛にシンボリックリンクを作成することで、実際はDドライブに存在する写真フォルダを、CドライブのVRChatフォルダに存在するかのように偽装することが可能になります。
PCには、CドライブにあるVRChatの写真フォルダに保存しているつもりになってもらう…ということですね!
偽装と聞くと怪しい雰囲気がぷんぷんしますが、こちらはれっきとしたWindowsの標準搭載された機能になりますので安心して活用していきましょう!
シンボリックリンクの作り方
今回は例として、Dドライブに新たに作った「VRChat SS」フォルダを保存先としたシンボリックリンクを作成しようと思います。
予めやっておかなければならない手順は以下の通りです。
- Cドライブに「User / Pictures / VRChat」フォルダが残っている状態だと、新たにシンボリックリンクを設置することが出来ないため、予め内部に保存されている写真やスクショを別の場所にバックアップしておきます。※重要!
- バックアップが終わったら、「User / Pictures / VRChat」フォルダを削除します。
- Dドライブに『VRChat SS』等の名前でフォルダを作成して、元の写真を中に移動しておきます。これが新しい保存先となります。
- 下記の手順を実行して、 「User / Pictures / VRChat」にシンボリックリンクを作成します。
シンボリックリンクは、コマンドプロンプトを使って作成することが可能です。
下の検索欄から「コマンドプロンプト」と入力して、出たアプリを右クリック→『管理者として実行』を選択して起動します。
mklink /d "C:\Users\ユーザー名\Pictures\VRChat" "D:\VRChat SS"
ユーザー名のところは、PCのユーザー名を入力してください。
最後に「Enter」を押せば、シンボリックリンクが作成されます。
これで、VRChatで写真を撮影すると、自動的にDドライブに作成した「VRChat SS」フォルダ内に写真が保存されるようになりました。
コードの詳細について
先ほど何をしたのかというのを簡単に解説しておきます。
シンボリックリンク作成コード:mklink /d
mklink /d “[元の場所]” “[移動先の場所]”
シンボリックリンク作成コードを指定した後に”元の場所”と”移動先の場所”を指定しています。
特にインストール場所を変更していない場合は、リンク先は”C:\Users\ユーザー名\Pictures\VRChat”になっています。
“移動先の場所”は、実際に写真を保存したい場所のフォルダを指定します。
今回はDドライブの「VRChat SS」というフォルダなので、 “D:\VRChat SS” を指定しています。
スマホから確認する方法
写真の保存場所を変更した後、スマートフォンからも写真にアクセスする方法についてお伝えします。
この方法では、「Googleフォト」を使用します。
Googleフォトは、写真や画像をクラウド上に保存し、PCだけでなくスマートフォンからも画像の確認や簡単な編集ができるサービスです。
Googleアカウントを持っていれば、最初から15GBの無料ストレージが提供されます。また、月額250円程度でさらに大容量の100GB以上のストレージを利用することもできます。
私も2TBプランを契約していますよ!
PCから画像を共有したい場合は、「Googleドライブ」からデスクトップ版アプリをダウンロードして、共有先のGoogleフォトにVRChatの写真保存先を指定することで、異なるデバイス間での画像共有が可能です。
共有された画像はスマートフォンから簡単にアクセスすることができ、明るさやコントラストなどの画像編集も行うことができます。
自撮り写真やフレンドさんとの素敵な記念写真をその場で気軽に調整し、SNSなどにアップロードできるレスポンスの良さは、やみつきになること間違いなしですよ!
おわりに
以前はキャッシュメモリの保存先もシンボリックリンクを使わないと変更することができなかったのですが、少し前のアップデートにより保存場所を自由に変更できるように改善されました。
いずれは、VRChat側でスクリーンショットや写真の保存先も変更できるように対応してくれる可能性がありますが、それまではこちらの方法を使ってシンボリックリンクをぜひ活用してみてくださいね!
少しでも役立ったと感じていただければ、ぜひフレンドさんと共有したりSNSで広めていただけると嬉しいです!🌸
それでは、よきVRCライフを!
こんにちは!桜乃こはくです🌸