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リーズナブルな価格で良質なVR体験を提供するヘッドセットとして、今最も注目されている『Meta Quest 3S』!
Quest 3SはQuest 2の順当な進化モデルでありながら、Quest 3に迫る性能を持ちつつ、コストを抑えたバランスの良い製品として人気を集めています。
今回はQuest 3SとQuest 3の違いに注目!
スペックはもちろんのこと、他のQuestシリーズの周辺アクセサリーとの互換性など、VRChatユーザーが気になるポイントも詳しく検証してみました。
どちらが自分の用途に合っているか、検討する際の参考にしてみてください!
目次
スペック比較
Quest 3 | Quest 3S | |
---|---|---|
プロセッサ | Snapdragon XR2 Gen2 | Snapdragon XR2 Gen2 |
メモリ | 8GB | 8GB |
バッテリー駆動時間 | 約2.2時間 | 約2.5時間 |
レンズ | パンケーキレンズ | フレネルレンズ |
IPD | 無段階調整 | 3段階 |
解像度 | 2064 x 2208 110度(水平)/96度(垂直) | 1832 x 1920 96度(水平)/90度(垂直) |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大120Hz |
イヤホンジャック | あり | なし |
重量 | 503g | 480g |
価格 | 512GB ¥81,400 | 128GB ¥48,400 256GB ¥64,900 |
Quest 3Sには、Quest 2の約2倍のCPU性能を誇る「Snapdragon XR2 Gen2」が搭載されています。このプロセッサはQuest 3にも同じものが使われており、Quest 3Sでも同等の性能が得られるのは嬉しいポイントですね!
一般的に廉価モデルではプロセッサの性能に差が出ることが多いですが、Quest 3SにはQuest 3と同じプロセッサが採用されており、コストを抑えつつしっかりした性能が確保されている点は評価ポイントだと言えます!
また、両モデルで楽しめるコンテンツに違いはなく、アプリ自体はMetaストアから購入できます。他にもPCと有線またはワイヤレスで接続して、VRChatなどのコンテンツも問題なくプレイが可能です。
価格面ではQuest 3が128GBモデルを廃止。現在は「512GB」モデルのみで81,400円に値下げされて販売されています。一方でQuest 3Sは「128GB」と「256GB」の2モデル展開となっており、価格も4万円台からと非常にリーズナブルです。
主な違いとしては、解像度やレンズ性能、ストレージ容量などは「Quest 3」が優れているため、特にレンズ性能を妥協したくない方はQuest 3がおすすめです。
一方でコストを抑えつつもある程度ハード面は妥協できる方、ストレージ容量がそこまで必要ない方には「Quest 3S」が、VRへの入門機としてハードルをぐっと下げてくれるデバイスになっていると言えますね!
とりあえずノリと勢いで購入しましたが、なかなかいいかも…!?
1. レンズの違い
Quest 3とQuest 3Sのレンズには、「パンケーキレンズ」と「フレネルレンズ」という違いがあります。Quest 3がパンケーキレンズを採用しているのに対し、Quest 3Sはフレネルレンズを使用しています。
パンケーキレンズはフレネルレンズと異なり、レンズ表面に溝を掘る必要がないため、光の乱反射やゴーストが抑えられてクリアな視界が得られるのが特徴です。
こちらが実際にスマホのカメラで、レンズを直撮りした写真です。
Quest 3に比べるとQuest 3Sでは光源に対するゴーストが目立ちやすく、視界のクリアさにもやや違いが見られます。
さらに、ピントがくっきり合う「スイートスポット」がQuest 3に比べて狭いため、周辺部分にハロと呼ばれる光のにじみも発生しやすくなっています。
解像度もQuest 3SはQuest 3よりも低く、視野角もわずかに狭くなるため、解像感や視界全体のクリアさがやや異なります。解像度の高い映像を楽しみたい方や、“映像に対する快適さ”を重視するなら、価格は張りますが間違いなくQuest 3がおすすめです。
瞳孔間距離(IPD)の調整についても、Quest 3は無段階で細かく調整できるダイヤル式を採用していますが、Quest 3Sでは直接レンズを動かすストッパータイプの3段階式となっており、コストを抑えるために構造がオミットされています。
映像の中央部分はくっきり見えるけど、視界の隅っこは「にじみ」が目立つかも?
2. イヤホンジャックの有無
Quest 3には3.5mmイヤホンジャックが搭載されていますがQuest 3Sには非搭載です。
Quest 2もイヤホンジャックを備えていたことから、Quest 2から乗り換えを検討している方にとっては注意が必要なポイントです!
もし、Quest 3Sでイヤホンやヘッドホンを使いたい場合は、USB-Cから変換するアダプター、USBドングル式のワイヤレスイヤホン、あるいはBluetoothイヤホンを使用すると良いでしょう。
3. 内蔵スピーカーについて
SNSなどを見てもあまり言及している方が少ないポイントですが、内蔵スピーカーの音質は圧倒的にQuest 3のほうがいいと感じます!
Quest 3Sでは低音が強調されすぎており、高音域がややこもって聞こえる印象があります。逆にQuest 3は低音と高音のバランスが良く、サウンドの輪郭もくっきりと聞こえてクリア感も高いです。
Quest 3Sの定位感自体はそれほど悪くありませんが、ヘッドホンを使わずに内蔵スピーカーだけでVRを楽しみたい方は、Quest 3を選ぶのがおすすめです。
4. 重量や装着感
Quest 3とQuest 3Sの重量には大きな差はありませんが、どちらも装着時にはヘッドセットの重さをそれなりに感じます。
また、重量バランスについても純正ストラップを使用する場合は前方に重さが集中するため、30分ほどで頬に痛みが出たり、締付けで頭が痛くなる可能性が高いです…。
長時間VRで遊びたい場合は、重量バランスの良いサードパーティ製のストラップや、フェイスクッションを別途で購入して装着することを強くおすすめします!
フェイスクッションやストラップを交換すると、ヘッドセットの装着感が格段に向上するのでほぼ必須品だと言えます!
こはろぐ一押しのストラップとフェイスクッション
5. コントローラーはQuest 3と同じ
コントローラーはQuest 3と同じものが採用されており、Quest 2にあったようなトラッキング用のリングも廃止されました。動かした際の干渉がなくなった点はメリットですが、リングを使ってコントローラーを立てて置くなどしていた方にとっては、少し不便に感じるかもしれませんね…。
なお、コントローラーはバッテリー内蔵型ではなく乾電池式です。
また、Quest 2では使用可能だった「Meta Quest Touch Proコントローラー」も、今回のQuest 3Sでは非対応となっているため、後々コントローラーのアップデートを予定している方にとっても地味に痛いデメリットとなっています。
6. パススルー性能について
パススルー性能については、Quest 3とQuest 3Sの間に大差はなく、実際に使ってみても大きな違いは感じられませんでした。
ただし、それぞれ解像度が異なることからQuest 3Sでは少しだけ粗さを感じます。
一方でカメラの仕様の違いからか、ハンドトラッキングの範囲はわずかにQuest 3Sの方が広く感じました。ハンドトラッキングをメインで使いたい人には、Quest 3Sが向いているかもしれません。
その他の要素として、Quest 3Sにはヘッドセット下部にアクションボタンが追加されており、パススルー映像をワンタッチで切り替えることができます。
ただし、Quest 3も本体側面を2回タップすることでパススルーの映像をシームレスに切り替えることができるため、これ自体に大きなアドバンテージを感じることはありませんね。
このボタンを付けるくらいなら、正直イヤホンジャックを追加してほしい…。
サードパーティ製のアクセサリーについて
続いて、Quest 3Sで使用できるサードパーティ製品の互換性について見ていきます。
「Quest 3S」で使用できるサードパーティ製品
レンズ系 (視力補正レンズ、レンズプロテクターなど) | Quest 2用の製品と互換性あり。 |
ヘッドストラップ系 (バッテリー内蔵ストラップなど) | Quest 3用の製品と互換性あり。 (僅かに干渉する可能性あり) |
フェイスクッション系 | Quest 3S専用の製品しか使用できない。 |
コントローラー系 (バッテリーグリップなど) | Quest 3用の製品と互換性あり。 |
視力補正レンズなどのレンズ関連アクセサリーは、Quest 2と同じ寸法で設計されているため、基本的にQuest 2用のものがそのまま使用できます。
一方でヘッドストラップなどのアクセサリーはQuest 3とほぼ同じ設計となっており、Quest 3用のものとほぼ互換性があります。
ただ、電源ボタンやLEDインジケーターの位置がQuest 3とは違うため、ストラップの種類によっては干渉する可能性があります。
また、Quest 3用のヘッドストラップにはイヤホンジャック用の穴が空いているものも多く、Quest 3Sに装着すると少し不格好になる場合があります。Quest 3S専用品が出ている場合はそちらの製品を選ぶのが確実かつおすすめです。
イヤホンジャックの部分に穴が空いているため、見栄えが微妙になります…。
フェイスクッションについては、見た目ではQuest 2と互換性がありそうに見えますが、実際には寸法が合わず、Quest 3S専用のものしか使用できません。
それぞれ互換性について違いがあるため、購入時には注意しましょう。
もしくは最近だとQuest 3S専用品も登場してきているので、確実に失敗したくない方はQuest 3S対応品を購入しましょう!
他にも、Quest 3は底面の接続端子を使って置くだけで充電できる「充電クレードル」に対応していますが、Quest 3Sには底面の端子が無いため対応していません。
これらの違いを考慮してアクセサリー購入時には十分確認するようにしましょう。
Quest 3Sで使用できるサードパーティ製品
また、今回はQuest 3S用のフェイスクッションとして、VR用アクセサリーを多く手掛けているROOX様から製品を提供していただきました。
私自身も上記のフェイスクッションと併用してQuest 3でよく使用している製品で「幅広合皮パッド」と「涼感20mmパッド」の2種類が付属しています。特に涼感素材を使ったクッションは、サラッとした肌触りで特にクッション内の熱気がこもりやすい夏場に快適に使えますし、替え用のパッドのみも販売されているため、常に清潔な状態で使えて気に入っています!
その他、ROOXさんでは一人ひとりの目の状態に合った『オーダーメイド製の視力補正レンズ』や『ヘッドストラップ』『コントローラーグリップ』など、多数のアイテムが揃っていますので、気になる方はこちらも合わせてチェックしてみてくださいね!
こんにちは!桜乃こはくです!