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今回はちょっといつもと違う製品、HUIONの液晶ペンタブレット 「Kamvas 13 (Gen 3)」 をレビューしていきます。
本来こうした液タブはイラストレーターさんやデザイナーさん向けのアイテムで、普段の「こはろぐ」ではあまり紹介する機会がありません。正直、最初はレビューを受ける予定もなかったのですが…。
最近はVRChatのアバター改変や3Dモデルの制作、テクスチャ描き込み、さらにはXに投稿する「おはツイ」用の写真レタッチなど、絵を描かない私でも画像編集に触れる機会が明らかに増えてきました。
そのときに「これ、VRC民にも意外と刺さる製品なのでは…?」と感じ、今回レビューさせていただくことに。
私は昔、少しだけWacomのペンタブを触ったことはあるものの、お絵描き経験はほぼゼロ。
なので、初心者でもテクスチャへの書き込みや写真のレタッチの際に使えるのかという視点で感想をまとめていきたいと思います。
さらに後日、フレンドのイラストレーターさんにも製品を試してもらう予定なので、プロフェッショナル視点でのコメントも追記できればと考えています…!
目次
製品概要・開封

まずは基本スペックと付属品を確認していきます。
「Kamvas 13 (Gen 3)」は、13.3インチのフルHD(1920×1080)ディスプレイを搭載した液晶ペンタブレットです。
ディスプレイはアンチグレア加工のIPSパネルを採用しており、映り込みを抑えながら紙に近い描き心地を再現。
色域はsRGB 99%・Adobe RGB 90%以上をカバーしていて、価格帯を考えると十分高い発色性能を誇ります。
さらに、工場出荷時には1台ごとにカラーテストが行われ、色精度が一定の基準を満たしていることを確認できるレポートが同梱されているのも特徴です。

付属のペン「PW600L」はバッテリーレス仕様で軽量。16,384段階の筆圧と傾き検知に対応しており、線の強弱や入り抜きが自然に表現できます。
さらに、ペンにはサイドボタンが3つ搭載されていて、Undoやツール切り替え、キャンバス移動といったショートカットを自由に割り当てられるのも便利なポイントです。
ディスプレイ本体側にはショートカットキーが5つ、ダイヤルが2基搭載されており、こちらも好きなキーや機能を割り当てて使用できます。
加えて、液タブ/ペンタブの両モードに対応しつつ、使わないときにはサブモニターとして活用できたりと価格以上に多機能な製品に仕上がっています。
セット内容

箱を開けると、以下の内容が同梱されていました。
- Kamvas 13 (Gen 3) 本体
- 3-in-1ケーブル
- USB-A延長ケーブル
- バッテリーレスペン(PW600L)
- ペンホルダー(替芯10本入り)
- スタンド(ST300)※オプション扱い
- 手袋
- クリーニングクロス
- クイックスタートガイド
ペンとペンホルダー

同梱されているペンは バッテリーレスの「PW600L」。
15gと軽量かつ、16,384段階の筆圧検知と傾き検知に対応していて、描き心地は軽くてクセが少なく、初心者でも違和感なく使えます。
ペン本体には 3つのボタンが搭載されており、他機種の多くが2ボタンなのに対して一つ多いのが特徴です。
それぞれに任意のショートカットを設定でき、例えば「取り消し(Ctrl+Z)」「ブラシと消しゴムの切り替え」「キャンバス移動」などを割り当てれば、わざわざキーボードを触る必要すらありません。

付属のペンホルダーはデスク上で立てて置くだけでなく、横向きに寝かせても置けるタイプ。
底面を開けると替芯(10本)が収納されており、そのまま芯抜きツールにもなるので、ちょっとしたペンの調整はこのペンホルダーだけで完結します。
スタンド(ST300)

今回はオプション品の「ST300スタンド」 もセットになったモデルを送っていただきました。
こちらは角度調整が可能になっており、机にベタ置きするよりも断然描きやすくなります。
スタンド自体はプラスチック製ですが、裏面に滑り止めがあり安定感は十分。
長時間の作業でも手首や姿勢が楽になるので、液タブを本格的に使うならほぼ必須アイテムだと思います。
外観と質感

本体はマット仕上げで、指紋がつきにくく落ち着いた質感。安っぽさは感じず、価格帯を考えると十分しっかりした作りになっています。
重量も約1kg程度で、机上に置いたときに安定感がありますが、持ち運びも苦にならないサイズ感です。

片側に配置された5つのボタンとデュアルダイヤルが目を引きます。
特にダイヤル部分は少しザラッとした手触りで、回したときに「カチカチ」とした確かなフィードバックがあり、後述する操作性にも直結するポイントです。
ボタンについては専用ソフトから好きなアクションを設定可能で、キーボード、ペン機能、システムアプリなどから割り当てができます。

接続について

本体にはUSB-C端子が2つあり、「3-in-1ケーブル」 か 「フル機能USB-Cケーブル」 で接続できます。
ノートPCやタブレットなら、映像出力・データ通信・給電に対応したUSB-Cポートを使って、ケーブル1本でスッキリ使える仕様ですが、デスクトップPCの場合だとマザーボードがUSB-Cの映像出力に非対応なことが多いため、私の環境でも結局3-in-1ケーブル(USB-A+HDMI+電源)での接続になりました。
VRCユーザーの多くはデスクトップPCをメインで使っている方がほとんどだと思うので、最初から3-in-1接続を想定しておくのが無難でしょう。

ドライバー(専用ソフト)のインストール方法
Kamvas 13 (Gen 3) を使用するには、まず HUION公式サイト から専用ドライバーをダウンロードしてインストールする必要があります。
付属のクイックスタートガイドにQRコードが記載されているので、そこからアクセスすればスムーズに入手できます。
インストール自体はシンプルで、再起動後すぐにデバイスが認識されました。
導入直後の状態でも一応は使用可能ですが、専用ソフトの設定画面からは以下のような調整ができます。

- ペンの設定:筆圧カーブの調整やサイドボタンの割り当て変更
- ショートカット設定:本体のボタンやダイヤルに任意の機能を割り当て可能
- 画面設定:表示領域や回転方向の調整
設定画面はシンプルで分かりやすく、初めてペンタブや液タブを使う人でも迷わず扱える印象でした。
使用感
ここからは、本製品を実際に使用してみての感想や使い勝手について触れていきます。
色味・ディスプレイ性能について

「Kamvas 13 (Gen 3)」には、工場出荷時に一台ごとに行われたカラーテスト結果のシートが同梱されています。
色域、ガンマカーブ、色差(ΔE)といった項目がチェックされており、メーカーの基準に沿った一定の色精度が担保されていることが一目で分かります。こうしたレポートが付属しているのは安心感がありますね。

実際に使ってみた印象としては、色の均一感があり発色も良好で、この価格帯の液タブとしては十分。
さすがに普段私が使用している「4K QD-OLEDディスプレイ」と比べると、OLED特有のコントラストや量子ドットのリッチな発色には敵いませんが、一般的な液晶モニターとして見ても十分満足できる画質だと思います。(私がただのモニターオタクなだけなので…!)
モニターの特色としては若干ですが緑味寄り。
とはいえ、このあたりの色感は個人差があると思いますし、特に大きな違和感を覚えるレベルではありません。
また、この製品は液タブとして使用していないときでもサブディスプレイとして活用できるのも魅力のひとつ。
用途が限られる製品って、必要なときだけ引っ張り出してると準備するのが面倒になって、結局ホコリを被って押し入れの中に…ってなりがちなんですけど、これならDiscordやブラウザを映したり、作業中に資料を表示したりと、ペンタブを使わない時間でもモニターが無駄にならないのでとてもありがたいですね!

単純に「モニターが増える」+「ペン機能が使える」って考えると凄く便利だよね!
ペンの描き心地について
付属のペン(PW600L)はバッテリーレスで軽く、長時間持っていても疲れにくい印象でした。
筆圧検知は16,384段階、傾き検知にも対応しており、ペンを走らせたときの線の入り抜きがとにかく自然です。
初心者の私でも「めちゃくちゃスムーズに描ける!」と思えるレベルで、ペン入力の遅延も気になりませんでした。
特にマウスと比べると、線を引く/塗る作業の正確さは段違い…!
テクスチャ描き込みや写真レタッチでの細かい調整が格段にやりやすくなりました。

ディスプレイはアンチグレア加工が施されたマットな質感で、ペン先がほどよく引っかかり、紙に近い感覚でスラスラ描けます。
また、ペンを持ち上げてもポインターが画面上に表示されて追従してくれるので、次にどこにポイントを当てるのかも直感的に把握できます。
「液タブモード」と「ペンタブモード」を切り替えて使える!
Kamvas 13 (Gen 3) は、液晶に直接描き込む「液タブモード」 と、液晶をオフにして板タブのように使える「ペンタブモード」 を切り替えられます。
- 液タブモード:「紙に描く感覚」に近く、目線を移動させずにそのまま描けるのが直感的で便利。
- ペンタブモード:PCのメインモニターを使うので、メインモニターの性能をフルに使える。
切り替えは専用ソフトの「ペンディスプレイ→作業領域」の項目から、どのモニターに割り当てるのかを設定することで好きなモニターに対応することができます。(液タブとして使いたい場合はKamvas 13を選びます。)

ソフト別での使用感は?
Photoshop(アバター改変時のテクスチャへの書き込み)


Photoshopでは、とにかくダブルダイヤルが便利でした。
片方のダイヤルを「拡大率」、もう片方のダイヤルを「ブラシサイズ」に設定しておくと、操作が止まらずにそのまま作業に集中できます。
ダイヤルが一つしかない機種だと、いちいちダイヤルを切り替える必要があるので、その度に意識を別に持っていかれるんですよね…。
さらにアバター改変時では、衣装の柄を手直ししたり簡単なテクスチャを書き込んだりする際でも、ペンがあると細かい調整が直感的に扱えます。
マウスだと、こういったちょっとした修正のほうが苦手だったりするので、ペンによる恩恵とダブルダイヤルによる恩恵の二点がかなり大きかったですね!
Lightroom(写真のレタッチ)
Lightroomでは、特にマスクの指定が格段にやりやすくなりました。
マウスだと髪の毛など細かい境界線を選ぶのに苦労していましたが、ペンなら髪の流れに沿ってスムーズに指定できます。
これが「なんで今までマウスで頑張っていたんだろう…」と思うほど快適で、不要なものを削除するAI範囲指定もペンだと細かく設定できるため、全体の仕上がりがより自然になりました。
クオリティの向上以外にもレタッチ全体の作業効率が上がったことで、作業がスピーディーに進められるようになったのは嬉しいポイントでしたね!
Kamvas 13 (Gen 3) の良かった点・気になった点
- 自然で快適な描き心地
アンチグレアのマット液晶とバッテリーレスペンで、紙に描くような感覚。遅延も少なく、初心者でも扱いやすい。 - デュアルダイヤルの利便性
「拡大率」と「ブラシサイズ」を同時に操作でき、作業効率が大幅に向上。 - 3ボタンペンで効率化
Undoや消しゴム切り替えなどをショートカットに割り当てられ、操作が直感的。 - ペンタブ/液タブ両対応
液晶に直接描く直感的な使い方も、メインモニターを活かした板タブ的な使い方も可能。 - ディスプレイ品質が高い
コントラストも高く、出荷時のカラーテスト付きで安心。サブディスプレイとしても有効活用できる。 - 価格性能比が高い
実売3万円台でこの性能はコストパフォーマンスに優れる。
- 接続環境に注意が必要
デスクトップPCの場合、USB-C一本接続に対応しないケースが多く、3in1ケーブル接続になる可能性が高い。 - 人によってはサイズ・解像度が物足りない
13インチ・フルHDは持ち運びや省スペースには適している一方で、大画面や高解像度を求める人にはやや物足りなく感じる可能性あり。
より大きな作業領域やWQHD以上の解像度を求める場合は、同じHUIONの Kamvasシリーズ(16〜27インチ) から選ぶのがおすすめ。
総評
「Kamvas 13 (Gen 3)」は、液タブでありながら価格が抑えられていながらも、ダブルダイヤルや精度の高いペンといった機能が揃っており、完成度の高い製品です。
特に、普段はイラストを描かないけれどアバター改変や写真レタッチなどで画像編集を行う機会がある方にとって、手が出しやすい価格帯の選択肢として十分魅力的だと思いますね!
また、液タブとして使わないときにサブモニターとして活用できるのも大きなメリットです。
「買ったけれど結局出番が少なくホコリを被る…」という心配が少なく、日常的に使い続けやすいのは嬉しいポイントでした。
デスクトップPCで使う場合は、USBポートやHDMIポートの空きなど接続環境に注意が必要ですが、そこさえクリアできれば3万円台でこの性能はかなりコストパフォーマンスが高いと思います。
大画面やWQHD以上の解像度を求める場合は上位モデルを検討するのも良いですが、初めて液タブを試したい方や、VRC関連での画像編集・3Dモデル制作など作業環境を強化したい方には、多機能かつ手が届きやすい、バランスの良い一台だと言えます!
気になった方は、ぜひ公式ページで詳細をチェックしてみてくださいね!
HUION公式ストア – Kamvas 13 (Gen 3)
こんにちは!桜乃こはくです!