HTC VIVEはVRヘッドセットのパイオニア的な存在として、約7年前から君臨していました。そして2023年現在、遂に待ち望まれていた新たなVIVEシリーズとして、『VIVE XR Elite』が発売となりました!
しかし、7年前とは違ってValve INDEXやQuest 2、そしてダークホースのPICO 4などの多数のVRヘッドセットが競合機種として立ちふさがる中、果たして今作の『VIVE XR Elite』は再び王者の座に返り咲くことができるのでしょうか!?
今回、私自身も本機を予約購入してみましたので、実際にVRで遊んでみて感じたメリット・デメリットをお伝えできればと思います!
目次
外観や付属品のチェック!
パッケージが到着!色素薄めのグレーな色合いです!
開封したものをズラッと並べてみます。同梱物は以下の通りです。
本体はかなり小型でQuest 2やINDEXと比べるとめちゃくちゃ小さいです!
正面にはパススルー用のカメラと、トラッキングカメラが四基搭載されています。
上部には電源ボタンが付いています。
ツルの部分の左上側にはボリューム調整ボタン、テンプルはアタッチメント式なのでバッテリー付きのクレードルと交換が可能です。
レンズ周りには視度補正リングがあり、このつまみを回すことで無段階で視度を補正することができます。本体下側にはIPDを調整するスライダーもあります。
フェイスクッションはとても柔らかく、また顔へのフィット感も高められているため、長時間着けていても顔面圧迫で額や頬が痛くなるといったこともありません。
また、鼻下の隙間もまったく空かずに、没入感が削がれる心配もありません。
フェイスクッションはマグネットと簡易的なツメで引っ掛けてあるだけなので、簡単に取り外すことが可能です。
はめ込むときはマグネットで取り付けた後に、指で下にスライドしてやると固定されます。
バッテリークレードルの上部には充電用のUSB-C端子が搭載されており、ここにケーブルを繋いでバッテリーを充電するようです。右側にはヘッドセットを給電するためのUSB-Cケーブルが内蔵されています。
後頭部を支える当ての部分はさらさらとしたシリコン系の素材です。
コントローラーは一見するとQuest 2を模しているデザインとなっており、ボタン配置もQuest 2に酷似しています。
ただし、大きさは結構大きめなので手の小さい方にはちょっとつらいかもしれません。
初代VIVEコンとは違い、アナログスティックも完備!これは嬉しい!
Quest 2コンと比べると、グリップ部がかなり長くなっていますね!
他にもトリガーの部分にもシボ加工が施されており、ザラザラした手触りになっています。
あと、Quest 2コンが電池式なのに対し、XRコンは充電式となっています。(重量もXRコンの方が10gくらい軽いです)
余談ですがリングの上部がなぜか出っ張っているため、裏返して置くとガタガタしてしまいます…。
実際に使ってみての使用感など
ここからは、実際にVIVE XR Eliteを3日間ほど使ってみて感じた所感を書いていきます。
最初に断っておきますが、私は製品を過度に批判する意図はまったくありませんので、その点だけはどうぞご留意ください。
不穏な前置きだけど、やっていきましょう!
画質について
まず画質については、Quest2やPICO 4と大差ないという印象です。
解像度は片目1920 x 1920ピクセルで、Quest 2の1,832×1,920とほぼ同じとなっています。スクリーンドアは少し見える程度。この辺りの解像度がVRヘッドセットとしてはギリギリの許容範囲ですね。
どうも公式サイトを見ると『4K画質』を売りにしているようですが、ヘッドセットにおける4Kはそこまで高精細ではありませんからご注意を。
ただ、Quest 2とは違って「VIVE XR Elite」はパンケーキレンズを使用しているため、映像がボヤけない『スイートスポット』がかなり広く感じます。また、ピントも非常に合いやすいです。
視界自体は概ねクリアではありますが、レンズに光が反射するフレア現象が少し気になりました。
ただ、この点はPICO 4でも同じ問題が起きるため、もはやパンケーキレンズの宿命とも言えるのかもしれません。
解像度は『4K』で、スクリーンドアが目立たないギリギリ許容範囲かな!
レンズ品質としては、若干フレアが気になりました。
視野角は「Valve INDEX」と同じ110度で、これは「Quest 2」と比べると十分な広さを感じることができますが、さらに見え方の広い「PICO 4」には及ばないかなといった感じです。
ディスプレイにはLCD液晶パネルが採用されており、リフレッシュレートは90Hz。
個人的には、18万円という価格を考えると、OLEDを採用してほしかったというのが率直な感想ですね。
暗いシーンでは黒から光が漏れて『白浮き』が目立ってしまいますし、色の鮮やかさも薄暗く物足りなさを感じてしまいます…。
これなら、同じパンケーキレンズを採用している「PICO 4」でも全然満足できてしまいますので、できれば画質面でも低価格帯のVRヘッドセットとの差別化はしてほしかったです。
画質自体は液晶パネルなので「Quest 2」や「PICO 4」と大差はありませんでした。
18万円という価格を考慮するなら、黒が引き締まり色彩豊かな『OLED』を採用するなど、もっと画質にはこだわって欲しかったのが本音ですね…。
視度補正について
視度補正については、0~6(おそらく-6Dまで)から、レンズ周りのリングを回すことで無段階で調整が可能です。
これは一見するとメリットしかないように感じますが、乱視には非対応かつ、メガネを掛けて装着することも物理的に不可能となるため、あまりにも視力が悪い方や乱視が入っている方は、現状ではコンタクトレンズ以外の選択肢がありません。
他のヘッドセットでは視度補正機能こそないものの、公式やサードパーティから専用のレンズが販売されていたり、自分に合ったメガネを併用できるという選択肢に幅があるため、視度補正オンリーなのが逆にユーザビリティの低下に繋がっているように感じてしまいました…。
視力1.0を基準とすると、-6Dで補正できる視力は大体0.1になるようです。
私も視力が0.1以下とかなり悪いので、メガネが使えないのは本当に困ってしまいました…。
また、視度補正を強めると視野がぐわんと波打つように歪んで見えるのも少し気になります。
これは、恐らくはメガネを新調したときに感じる違和感に近いものだと思うので、慣れてしまえば気にならなくなると思いますが、初日はVRを終えたあとに若干クラクラする感じが残りました。
軽さや装着感について
画質、視度補正とネガテイブな部分が目立ってしまいましたが、「VIVE XR Elite」の最大の特徴であり、現状のVRヘッドセットのうちで最も突出していると言えるのが、ヘッドセットの軽さです!
特にメガネモードだと重量がわずか274g(実測)しかないため、現在発売されているあらゆるヘッドセットよりも軽く、トップクラスの軽量化を実現しています!
この『軽さ』という恩恵は非常に大きく、たとえばVRChatのように長時間VRを装着するシーンでも首への負担が非常に少なく、快適性が他のVRヘッドセットと比べても格段にいいです!
また、後頭部を固定しない「メガネモード」でも意外とホールド感がよく、激しく首を振らない限りは外れて落ちてしまうこともありませんし、安定感もあります。
なお、通常の眼鏡のように時間と共に少しずつスレ落ちてくるため、たまに指でクイッと上げる動作は必要になります。
「メガネモード」は本当に軽くて最高です!
軽さを最も重視している方は、このために購入を検討してもいいレベルかも!
ただし、「メガネモード」にももちろんデメリットはあります。
メガネモードはテンプルの部分の側圧がかなり強く、長時間着けていると側頭部~後頭部にかけて痛みが出てきます。
側面でヘッドセットを支えている仕組み上、仕方のないことだと思いますが、どうしても辛いなら付属の「バッテリークレードル」を装着するか、頭との間にスポンジクッションを挟むなどの対策が必要になるかもしれません。
なお、ツルの部分はアタッチメント方式で取り替えることもできるため、今後サードパーティ製品で頭を包み込むようなものや、負担が軽減する素材や形状のものが出てくれると嬉しいですね!
大体1時間くらい装着していると痛みが出てくるので、できるだけ早く商品化されてほしいです!
バッテリークレードルを装着した状態だと重量は625gになり、重量だけで見るとバッテリー搭載のPICO 4(585 g)よりも重くなりますが、実際に装着してみると重さの差はほとんど感じられません。
ただ、バッテリーの部分の重量が本体よりも重いためか、常に後ろ側に重心が持っていかれるような感覚はありますね。
若干首が疲れるような気はしますが、まぁこれは然程大きな問題ではないように感じます。
フィッティングについてもクレードル有りだとかなり快適で、これに関してはPICO 4よりも後頭部やフェイスクッションへの違和感も少なく、長時間使っていても負担に感じることはほとんどありませんでした。
軽さの実感はできませんが、バッテリークレードルについては快適性が高く使いやすい印象です!
内蔵スピーカーについて
内蔵スピーカーの音質については、良くも悪くも平凡といった感じで、VR時の立体感はよく表現されていると思います。
ただし、低音はからきし駄目なので音質にこだわるのであれば別途イヤホン or ヘッドホンが必須ですね。(INDEXは低音は出るけどスピーカー部が少し邪魔)
なお、人工工学に基づいているといわれるスピーカーの音漏れはほとんどなく、相当音量を上げなければ隣の部屋までは聞こえないと思います。
この点はすごく良かったです!
INDEXのようにスピーカー部が飛び出していないので、VR睡眠をする人にとっても使いやすいと思います!
マイク音質について
マイク音質について、「VIVE XR Elite」と「Quest 2」のサンプル音声をそれぞれ収録してきましたので、まずはこちらをお聞きください。
音質としてはよくも悪くも「VIVEシリーズのマイク音質」といった感じで、中音域が上がって高音が削がれている感じです。聞き疲れしにくいと言えば聞こえはいいですが、パッと聞いた時に若干こもっているような印象を受けます。
Quest 2と比較してみましたが、Quest 2のほうが雑音もなくクリアに聞こえますし、これに関してはVIVEのマイクの特色が顕著に出てしまいました。
とはいえ、普通に会話をするだけなら決して聞き取りにくい音質ではないので、声をメインに活動している方以外であればそこまで神経質にならなくてもいいかもしれません。
全然聞き取れるレベルなんですけど、声にある程度のクオリティを求めるVRChat民に受け入れられるかは…?
コントローラについて
まず前提として、VIVE XR Eliteに付属されているコントローラは、VIVE Focus 3に付属されていたものが採用されており、残念ながら本機のために開発された専用品ではありません。
これも結構な残念ポイントなのですが、ハイエンド帯ということを加味するなら、せめて「Quest Pro」のように完全新作のコントローラを作ってほしかったですね…。
コントローラー自体は、見た目も操作感もQuest 2コンとほぼ同じです。
ただし、Quest 2コンよりも一回り大きいので手の小さい人にとっては結構つらいかもしれません。
グリップのラバーっぽい部分も実はポリカボネートですし、ボタンの印刷も指腹で触ると浮き出ているのが分かるくらい雑なので、最初はエ○コムの安いゲームパッドのような触り心地でびっくりしました。
言葉は厳しいですが、価格のわりにビルドクオリティも低く、全体的にプラスチッキーでチープな印象を受けました。
ちなみに、後ろのトリガーやボタンにはタッチセンサーが非搭載とのことで、低価格帯のQuest 2コンのほうが作りとしてはよっぽど綺麗に見えます。
えっ、これ、18万円のVRヘッドセットのコントローラなんだよね…?
なお、VRChatをプレイする場合ですが、リリースされたばかりの現在ではコントローラーのバインドが最適化されておらず、デフォルト設定ではまともに歩くことができません。
さすがにすぐに対応されると思いますが、現在のVRCではキーバインドをイジる必要があります。
接続性について
「VIVE XR Elite」は、有線でPCと繋いでSteamVRのゲームが遊べる他、無線を使ったワイヤレスでのPC接続にも対応しています。
接続には「VIVE Streaming Hub」という公式ソフトを使用することで、ストリーミングの際のビットレートの指定や解像感などを細かく選ぶことが可能です。
ただ、このソフトが結構厄介で、リリースされて間もないからかSteamVRとの整合性に難があるように感じます。
具体的には「VIVE XR Elite」との接続が上手くいかなかったり、接続されたと思っても途中でエラーを吐いたり、最初は上手く繋がったと思ったら今度は何回やっても全然繋がらなかったり…と、動作がまったく安定していません。
ソフトを再インストールしても解決しなかったり、そもそもSteamVR側がこのソフトのアドオンをブロックしてしまったりと、問題点が山積みです…。
また、PCと有線接続する場合ですが、実はバッテリークレードルを装着した状態だと、USB-Cで接続してもPC側が認識してくれないため、有線接続ができません。
てっきりパススルーでPCを認識してくれると思っていたのですが、上記の不具合のせいでこれが仕様なのかバグなのかも判断がつかない状態です。
このような経緯もあり、PCと有線接続する場合には「メガネモード」での接続を強制されるわけですが、USBケーブルとPC出力ポートの電力が足りていない場合、ヘッドセット内の画面が省電力モードになり、映像が表示されなくなってしまいます。
Quest 2やPICO 4では内蔵バッテリーが搭載されているため、2,000円程度の社外品のリンクケーブルでも電力を消費しつつでもPC接続が可能になるのですが、「VIVE XR Elite」には設定を保持する程度の内蔵バッテリーしか搭載されていないため、給電力の高い&通信速度の速いUSBケーブルが必須になってきます。(9V2A程度)
それに加えて、PC側にも給電力の高いUSB-PDなどの出力ポートが必要になってくるわけですが、基本的にデスクトップパソコンにはPD出力に対応したポートが付いていないことが多く、USBケーブル一本で電力も通信速度も確保するのは、なかなかにハードルが高いというのが現状です。
私のパソコンにもUSB-PD対応のポートが付いていないため、公式推奨のUSB3.0 Gen2ケーブルを使用して、パソコンの対応ポートに接続してみましたが、やはり電力が足りずに画面の輝度が下がってしまいました。
そこで、以前にお仕事の関係でお世話になったZyberGearsさんから出ている下記の製品を試してみたところ、無事に有線接続でPCVR(メガネモード)が可能になりました!
こちらはQuest 2やPICO 4を有線接続するためのリンクケーブルなのですが、ケーブルの途中に給電用のUSB-C端子が付いており、ここに高出力のPDケーブルを挿すことで給電力と通信速度の両方を備えもつリンクケーブルとして使用することが可能となります!
もし、お使いのパソコンに高出力のUSBポートがない場合は、こちらのケーブルをぜひ使ってみてください。パソコン側のUSB3.0の他に、給電用のUSB-Cアダプターと併用するだけで安定した有線VRを楽しむことができます!
ZyberGearsさんマジで助かりました…!
ソフトウェア面について
こちらも前提として、VIVE XR Eliteはまだリリースされたばかりの製品ということもあり、UIや接続性、ソフトウェア面が成熟されていません。
Quest 2やPICO 4で当然とされていた操作が満足にできないシーンが多々ありました。(VR界のパイオニアとは…?という話は置いといて)
これから指摘することは、今後のアップデートにより改善される可能性が高いため、現在は「そうなんだー」程度に軽く聞き流して貰えると幸いです。
まずは、ストアの品揃えについて、これはまだまだ少なすぎますね。たぶん今後XRに対応したソフトも数多く登場すると予想されます。ソフトの開発会社にはぜひとも頑張っていただきたい…!
なお、予約特典でもらったソフトをインストールしようとしたのですが、何度やってもエラーが表示されてインストールできませんでした。(現在進行系です)
これは単純にソフトウェアの不具合なのかどうなのか…、早急に修正してほしいところですね。
まだまだ、このくらいは序の口っすよ!
また、メニュー操作についてもまだまだUIが煮詰まっていないのか操作感が最悪で、例えばメインメニュー画面を目の前に持って来ようとしても、オフセットのリセットボタン機能が見当たらず、自分の体を動かしてメニュー画面に合わせる必要があります。
もちろん、ウインドウの位置を自由に位置調整したりもできません。
さらに画面の向きをリセットする「位置リセット」も現状ではショートカットボタンが無いため、わざわざメニューを開いて位置リセットを選択する必要があります。
よく使う必要な機能がまるでアマゾンの奥地かっていうほど、メニューの奥の奥へと入り過ぎているんです!
Quest 2やPICO 4で当たり前に出来ていたことが何一つできないため、操作の一つ一つにすごくストレスを感じてしまいます。
この悲惨な状況を目にしてしまうと、現状ではどうやっても低価格帯のVRヘッドセット以下の烙印を押さざるを得ないんですよね…。
それに加えて、内蔵ブラウザもジャギりまくって文字は絶望的に読みにくいですし、「これ、もう使わせる気ないでしょ。」と思わせるほどインターフェース面は完全に終わっています。
チュートリアルの説明も不十分で、ハンドトラッキングくらいしか教えてくれませんし、もうこれは体育会系のノリでもある「体で覚えろ」の精神を感じますね。
いきなりパブリックワールドに放たれて、荒波に揉まれた無駄に洗練されたVRChat民であれば問題なく扱えると思いますが、これはカジュアル層にはめちゃくちゃハードルが高いと言わざるを得ません。
Quest 2やPICO 4って実は凄かったんだなぁっと、改めて思い知らされた悲しい事件でした…。
フルトラについて
これはVRChatユーザー向けの情報にはなりますが、VIVE XR EliteもQuest 2やPICO 4と同様のソフトと手順を踏むことで、問題なくフルトラ状態でVRをプレイすることが可能です。
詳しいやり方は【Quest 2&PICO 4】VIVEトラッカーを使ってVRChatを完全無線フルトラで遊ぶ方法!などの記事を公開しておりますので、気になる方は一度読んでみてください!
なお、INDEXをお持ちの方はUSBケーブルをヘッドセットと繋いでおくだけで、特に難しい設定無しでINDEXコントローラも併用することが可能です。
フルトラに関しては、他のヘッドセットと同様にそこまで難しい手順はなさそうです!
VR寝具としては完璧!
最後に「VIVE XR Elite」を一番に活かせるコンテンツをご紹介したいと思います!
それは、VR睡眠用の寝具として使うことです!
いえ、これは決して冗談ではなく、価格が高い割に対した機能もない「PICO 4の下位互換」なんて思っているからではなりませんよ!
VIVE XR Eliteには他にはない便利なフルカラーのパススルー機能も付いていますので、デバイスとしては十分優れているのです!(PC画面を見ても文字は潰れて白飛びもするけど)
Twitterでも話題に上がっていたのですが、VIVE XR Eliteは薄型、軽量、メガネモード、ワイヤレス可能と、VR睡眠用のデバイスとしては本当に神がかっているんですよね。
特にメガネモードでは後頭部に一切邪魔なものがないため、普通の枕でもしっかりと横になることが可能になりました。
また、ヘッドセット自体が薄く軽量ということで、睡眠中の顔面への負担も最小限にしてくれているようです。
よく昔から「寝具には金を掛けろ」と言いますが、VR睡眠においてもVIVE XR Eliteは最高のVR睡眠用デバイスであることは間違いありません。
睡眠の質にこだわると枕だけでも数万円することも多いですし、VR睡眠の質を高めるために約18万円のVRヘッドセットを購入するのも理にかなっている気もします…よね?
やっぱりVRヘッドセットって寝具だったんだ!(違う
まぁ完全に横になるのは別にしても、ソファーやチェアに頭をあずけてリラックスすることは以前のVRヘッドセットでは出来なかったことなので、そういう意味ではフルトラ民に最適化されたデバイスなのかも…?と思うくらいではあります。
それでも現状の評価としては、やっぱり18万円は高いかなーっと感じることに変わりはありません。
なんかこう軽いっていうだけで他に感動する機能が一つでもあればまた評価は変わってきたんでしょうけど、正直この価格を出すなら、5万円で販売されている「PICO 4」を買ったほうが満足度は確実に高いと思いますし、何ならPICO 4の方が重量バランスが良くて扱いやすいまでありますからね…。
今回はなかなか渋い結果となってしまいましたが、VIVE XR Eliteはまだまだリリースされたばかりの新型のVRヘッドセットです。今後活用できるシーンが多くなることは予想されますので、一気に化ける可能性も否定できません。更なる活躍の場ができることを強く願います!
VIVE XRヘッドセット
バッテリークレードル
コントローラー(L)
コントローラー(R)
ストラップ x 2
マイクロファイバーポーチ
トップストラップ
Type-C to Type-C ケーブル
Type-A to Type-C ケーブル x 2
レンズ保護紙
資料(クイックスタートガイド / セーフティーガイド / 保証カード)