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今や写真好きVRC民の必須ツールとも言えるのが『拡張レンズツール』でしょう。
拡張レンズツールを導入することで、通常のVRCカメラでは撮影できない被写体深度の浅いボケ味のある写真を撮ったり、ドローン機能を使って普段では撮れないようなダイナミックな構図の写真を撮影することができるようになります。
そこで今回は、拡張レンズツールの代名詞とも言える「Virtual Lens2」と「VRCLens」の2つに焦点を当て、それぞれの導入方法、ボケ味の違いなどを実際にVRC内で撮影した写真を見ながら比較していこうと思います!
拡張レンズを使うことで、ボケ味のある写真や凝った構図の写真も思いのまま撮影できるようになるよ!
「Virtual Lens2」の特徴
VirtualLens for Avatars 3.0 こと VirtualLens2 の販売を開始しました!
Expressions Menu などの Avatars 3.0 の新機能により使い勝手がかなり改善しています。VRCSDK3 用アバターで VirtualLens を使用したい場合はこちらをご利用ください。https://t.co/lDPVyPn9rK pic.twitter.com/pkToTlYhht— ろじ(っく) (@logi9_) August 9, 2020
被写体深度(ボケ味)を使ったVRCの拡張カメラをユーザー間に広めたパイオニア。
最初はAVATAR2.0に対応した「Virtual Lens」+「被写体深度シミュレータ」としてVRCユーザー間で話題となり、その後にAVATAR3.0に対応した『Virtual Lens2』が登場しました。
ズーム機能やボケ感の調整、タッチスクリーンによるAF機能など写真撮影に必要な機能だけを選りすぐったシンプルなUIで、カメラに慣れていない初心者でも簡単に撮影できるのも大きなメリットです。
さらに、最近のアップデートでは片手だけで3D操作が可能な『ドローン機能』が実装され、普段では撮影できないような空中撮影や手の届かない場所からの設置撮影など、機能面も大幅に強化されています。
また、セルフィー機能を充実させる「PVLController」と組み合わせることで、自撮り撮影をより簡単にすることも可能です。
詳しいレビューについては、「Virtual Lens2」の使用感を書いた記事を公開していますので、そちらをご覧ください。
「VRCLens」の特徴
~VRCLens v1.5がリリースしました!~
ホワイトバランス調整、立体画の撮影モード、水平器、ビデオカメラようなズーム行動、そしてバーチャルセンサーサイズ種類の設定などを実現されました!
上書きインポートしてApply VRCLensで更新するよ
※最新VRCSDK3は必須ですhttps://t.co/NmVR9mvYHO pic.twitter.com/Q18b5LHzNs— ひらびき (hirabiki) @VRCLens 1.5.3 (@Hibihira_Mii) January 31, 2021
VRC内で高いシェア率を誇る拡張カメラ。
追尾フォーカス、被写体自動AF、被写体深度、ドローン機能、自撮りモード、撮影エフェクト、3D写真など機能性の豊富さが特徴的で「迷ったらとりあえずコレ!」という定番アイテム。
また、アバターに自動的にピントが合う被写体自動AFのおかげで、適当にドローンを飛ばしているだけでそれっぽい動画を作れるため、動画撮影においても活用している人が多い印象です。
多機能ゆえに操作は少々複雑ですが、上手く使いこなせばあらゆるシチュエーションに対応できる万能さが最大の武器と言えるでしょう。
昨日試しに「VRCLens」入れてみたけど、自動追尾AFと追跡ドローンが優秀すぎて一人でもPVっぽい何かが簡単に作れてかなりいい感じ!
導入もprefabぽちぽち触るだけでめっちゃ簡単なのもよき! pic.twitter.com/utMSGDUTnD
— 桜乃こはく💎VRChat@VRブロガー (@kohaku_games_vr) October 8, 2020
導入難易度は「Virtual Lens2」が簡単
「Virtual Lens2」と「VRCLens」の導入難易度について、現時点では「Virtual Lens2」がModular AvatarというFXレイヤーを改ざんせずに導入できるツールに対応しているため、比較的簡単に導入できます。
また、両者ともカメラのオブジェクトを好みに合わせて変更したり、不要な機能を省いたりする点においては同様で、どちらも柔軟なカスタマイズが可能です。
これについても、「Virtual Lens2」の使用感を書いた記事で詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
実際の写真比較
風景撮影
「Virtual Lens2」と「VRCLens」でそれぞれ撮影した写真を並べてみました。両方とも大体同じ場所から手前のポールにピントを合わせています。撮影条件は『24mm F1.8』で、露出補正や余計なエフェクト類はOFF。
色味に関しては今回は無補正のため、VRC内の標準カメラと比較してもどちらも変化はないようです。一方、ボケ味については同じ焦点距離・絞り値でも結構な違いが出てきました。
特に「Virtual Lens2」では、クロスフィルターを使用したような粒感のあるディテールに光源のきらめき感を印象的に映し出してくれます。このワールドにあるようなイルミネーションなどの光源撮影にはかなり効果的なレンズだと言えるでしょう。
逆に「VRCLens」では、丸みのある『玉ボケ』をベースに輪郭のエッジが立たない深みのあるまろやかな印象の写真が撮影できます。ごちゃついた背景でも上手く溶け込んでくれるため、被写体を際立たせて撮影したい場合に効果的なレンズだと言えますね。
ポートレート撮影
続いては、ポートレート撮影での比較です。
こちらもワールドにカメラを設置し、両者とも同条件の『100mm F1.8』で撮影してみました。
ポートレートの場合だと更にボケ味の違いが目立つようになりました。
同じF値でも、どちらかというと「Virtual Lens2」よりも「VRCLens」のほうが背景ボケが強く出る傾向にあるようです。
どちらが好みかは人それぞれになりますが、ふわっとした印象にしたい場合は「VRCLens」を、ディテールの高い印象にしたい場合は「Virtual Lens2」と使い分けるといいかもしれませんね。
なお、少しボケ過ぎるという場合にはF値を大きくすることでボケ感を抑えられる為、実際の撮影は画面を見ながら微調整してみることをオススメします。
※アバターの境界線と背景の滲み具合はどちらも大差はない感じなので、どちらを選んでも大きな違いはありません。
VRCの写真撮影をより楽しくしてくれる魔法のアイテム!
「Virtual Lens2」と「VRCLens」は撮影時のボケ効果だけでなく、VRCのデフォルトカメラの不便な部分を上手く補完してくれる画期的な拡張レンズツールです!
例えば、デフォルトカメラでは写真の端っこが歪曲してしまう『歪曲収差』が出てしまいますが、これらの拡張レンズでは歪曲が極力発生しないように補正されていたり、ドローン機能を使うことで集合写真などでカメラをワールド固定した際にその場からでも微調整ができたりと、写真にそれほどこだわりの無い人でも「かゆいところに手が届く」便利ツールとして活用することができます。
また、写真投稿をメインに活動されている方や、BOOTH用の写真撮影などの商用撮影の際にも一眼レフ顔負けのプロフェッショナル撮影が可能になるため、今後の創作活動にも役立つこと請け合いです!
Twitterではよく見かけるけど今まで手付かずになっていたという方や、デフォルトカメラの不便さにうんざりしている方など、是非この機会に導入してみてはいかがでしょうか?
ただ、「VRCLens」については制作者が海外の方ということもあり、一般的なBOOTH販売ではなく別のサイト経由でツールを販売されているようです。
海外サイトを利用するのに抵抗感がある方は、無難にBOOTHで販売されている「Virtual Lens2」を導入するほうが導入難易度は低いと思いますので、それらを含めて自分に合った拡張カメラを探してみることをオススメします!
あなたはどっち派?
こはよー!桜乃こはくです!🌸