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深夜でも大声で騒げる!?VRChatでも使える防音マイク『Mutalk』をレビュー!

拝啓、母上様いかがお過ごしでしょうか?

私は今日も元気にVRChatを遊んでいます。

最近夜になると話が盛り上がってしまい、声を張り上げてしまうことが多く、近所迷惑になるのではと心配しておりました。

そこで先日、防音マイクこと「mutalk」なるものを購入してみましたので、今回はそちらを使ってみての所感などをお伝えできればと思います。敬具

ハッ◯ュミー最高!

というわけで、おまたせしました!

今回根強いファンがいると噂の防音マイク「mutalk」のレビューをしていこうと思います。

そもそも「mutalk」とはなんぞや?という方にご説明致しますと、簡単に言うとVR内でのボイスチャットやDiscord通話、リモート会議時に周囲の音を遮断しつつ、自分の声も周りに漏れないようにする防音に特化したマスク型Bluetoothマイクです!

製品の仕様

動作時間8時間連続利用可能
充電方式USB Type-C
充電時間 約1時間
マイク入力感度-51dB±3.5dB
マイク周波数特性100〜10,000Hz
重量183g(本体のみ)
通信方式Bluetooth® Ver.5.1
対応プロファイルHSP, HFP
イヤホンジャック3.5mm ステレオミニジャック
希望小売価格19,900円(税込)

一見すると犬の口輪のような形状をしていますが、ヘルムホルツ共鳴器と呼ばれる技術を利用することで、平均で『-20~-30デシベル』程度の消音効果を発揮するのだとか。

公式によると、普通の話し声が小声くらいの大きさになり、大声や叫び声が普通の会話レベルの音にまで消音されるとのことです。

つまり、これを使えば「皆が寝静まった夜中でも騒ぎ放題…!」「自宅で歌もガンガン歌える…!」という実家勢や壁の薄いマンション・アパート勢にとっては夢のような製品というわけ!

まぁこれが本当に夢物語で終わってしまった製品も過去にあったわけですが、この話は火傷をする方も多いと思いますのであまり触れないでおきましょう…。

どうぞ、お帰りください。

外観のチェック&付属品

まずは本体の開封から外観のチェック、付属品を見ていきましょう。

こちらがmutalkのパッケージです。ロゴだけのシンプルな化粧箱はどことなくQuest 2を連想させるものになっています。

個人的にはHaritoraXもクラフト柄ではなく、このような真っ白にしてほしかったですけどね。

パッケージを開けると簡単なマニュアルと本体がお目見え。

とりあえず付属品を見ていきます。

内容物は「ヘッドバンド、USB-Cケーブル」だけなので非常にシンプルです。

ヘッドバンドはmutalk本体が口から落ちないようにするためのもので、USB-Cケーブルは本体を充電するために使用します。

こちらがmutalk本体です。

前面や上部に特に操作ボタンなどは配置されておらず、ひたすらシンプルな作りとなっています。中央には空気穴だけが空いています。

本体の底面には電源ボタン、充電端子、3.5mmイヤホン端子が付いています。

私は試していませんが、スマホ等と接続するとイヤホンで音声を聞きながら使用することができるらしいです。

マウスピースはシリコン製で内側が空洞になっており、長時間使っていても痛みなどは出ませんでした。クッション性に関しては必要十分といった感じです。

ただし、通気性に関してはかなり悪く、しばらく使っていると口元の蒸れが気になってきます。

本体の大きさはそこまで大きくなく、むしろ小ぶりな印象を受けます。

重量も183gと軽量なので、長時間着けていたり首から下げていても負担になるようなことは特にありませんでした。

マウスピースを外すと中に消音スポンジが入っています。

しばらく使っていると口の湿気や唾液がスポンジに付着するため、衛生上の都合で洗い替えができる構造のようです。

ただし、マウスピースは一度外すと再度装着するのが困難なため、毎回交換するのは少し面倒な気もします…。

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実際の音質と使用感

百聞は一見にしかず!

まずは実際にmutalkで録音した音声を聞いて頂きましょう!

うーん、正直に言ってしまえばかなり微妙ですねw

Bluetoothマイクは基本的に音質が低下することは分かってはいたのですが、Quest 2に比べて全体的に鼻声になり音質はかなり悪くなります。

iPhoneでの通話も想定して付属のイヤホンと比べてみたのですが、こちらも一目瞭然でiPhone付属のマイクのほうがクリアで鮮明に聞こえてきますね…。

というか、鼻から抜ける音がゴッソリ抜け落ちてしまうからか、発声時のイントネーションもおかしくなりがちですし、まるで別人のように聞こえてしまいますね。

ただ、前回のハッシュミーを経験している私からすると、声が普通に聞こえてくるということ自体が革命的で「声がちゃんと聞こえる!すごい!」という印象を持ちました。(完全に洗脳されている)

桜乃こはく

これではまるで別人では…?

ただし、防音効果については、いい意味で予想以上で、声をある程度張っても普通の会話よりも低いレベルにまで声量をカットしてくれます。これについては販売前の触れ込み通りですね!

弊害としては、口が完全に密閉された状態で口呼吸をすると、まるでダースベイダーのような『シュゴーッ!シュゴーッ!』という呼吸音が盛大に入ってしまい、一気に周りを爆笑の渦に巻き込んでしまうことでしょう。

また、装着中は物理的に口元が塞がれてしまうため、ジュースやお酒を飲む際にはその都度mutalkを外す必要があります。

これがかなり面倒臭くて、なかなか常用する気が起きないというのも大きな問題です…。

この手の製品はメリット・デメリットが顕著に出る傾向があるので、人によっては賛否両論あると思います。

個人的には声が聞き取れてある程度の防音性があるという点で言えば、防音マイクというカテゴリーの中では十分に価値のある製品だと感じていますが…!

桜乃こはく

あくまでも「防音マイク」として見ればだけどね!

VRChatユーザーとして見るとどうなのか?

VRChatユーザーにとっての『声』はいわゆる業務的な通話とは違い、自己表現のための大切なキーポイントです。

『声』は時に武器となり、アイデンティティとなり、さらにはメインコンテンツにもなります。

このように「声」を主軸に活動されている方にとって見てみれば、mutalkのように解像度が低く終始鼻声になるのは、残念ながらあまりにもお粗末すぎると言わざるを得ません。

ただし、声のクオリティは一切求めずに『現状でボイスチャット時の話し声がうるさいなどの苦情が来ていて、声を出すことすらままならない』という方にとっては、救世主とも言える製品になりえる可能性は十分にあります。

一概に音質が悪いからとって、使い物にならないと言い切ってしまうのは早計かなと。

返金を求める声や不満の声が上がる一方で、実際に救われている人もいる様々な「声」があるのが、mutalkという製品が持つ最大の特徴かもしれませんね。

桜乃こはく

mutalkは、業務的な通話リモート会議では外部に声を漏らさずに使える画期的な製品ではありますが、『声』にある程度のクオリティを求めるVRCユーザーの視点で見ると、余程の理由がない限りは常用はしないかなぁといった感じです。

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長時間使っているとマスク内のスポンジがびしょびしょになる

上記で使用用途によって賛否両論が分かれる製品だとご説明しましたが、否定的な意見が多いのは、mutalk自体のビルドクオリティが単純に低いことも大きな要因の一つだと思います。

例えば、メタバース内で長時間の使用が想定されている製品のはずが、1時間ほど使用しているだけでマウスピースの裏側が湿気により水滴まみれになり、中に入っている消音スポンジも水分でびしょびしょになってしまいます…。

これは衛生上よろしくないだけでなく、スポンジの間に入った水分が声の通りを邪魔して音質がガビガビになる現象もTwitter上では報告されています…。

さらに、替えのスポンジも同梱されていないため、一日使用した後にスポンジが乾いていないと、翌日まで使うことができません。(今後、スポンジとマウスピースは別途で販売されるそうです。)

このように、mutalkは製品自体の完成度の低さやユーザビリティの悪さが指摘されており、それが原因でユーザーからの評価が低く、様々な人々からネタとして扱われることも少なくないのが現状です…。

桜乃こはく

どうやっても、ネタ化されるのが防音マイクの宿命なのか…

総評

mutalkは周囲の音を遮断しつつ自分の声を周囲に漏らさない画期的な製品として、多くのVRChatユーザーの心を射止めてきました。

しかし、実際に使ってみると、声が鼻声になってしまったり、息が苦しくなったり、マイク内に湿気が溜まって水滴により音質が更に悪くなるという悪循環を繰り返してしまう、改善点まみれの製品となってしまいました…。

以前にハッシュミーを購入していた方ならある程度予測できていたかもしれませんが、注目度の高い「Haritora X」を販売するシフトール社から出た製品ということで、高い信頼性を期待したユーザーからの落胆の声を聞くことが、個人的には一番心苦しかったです…。

ただし、少数とは言え「声が出せない環境の方を救った」製品であることは間違いありませんし、この手の防音マイクとしては成功している部類に入ると思います。(そう思いたい。)

もし購入を検討している方がいるのであれば、このブログの他にもYouTubeなどで実際の音声や使用感をよくご覧になって、今一度自分の用途に合っているのか再確認するのがベターだと言えるでしょう。

価格も決して安くありませんし、2万円あれば「VIVEトラッカー」が一つ買えちゃいますからね!

今後、もし後継機が発売されるのであれば、まずは音質の改善、そして湿気による対策と息苦しさの低減は最低限改善してほしいところです…!

販売ページ:https://ja.shiftall.net/products/mutalk

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