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あのバイノーラル・ASMRに特化したイヤホン「final E500」が完全ワイヤレスイヤホンになって帰ってきました!
final E500は、そのあまりに生々しい音質からTwitterやSNSで『えっちなイヤホン』として有名になりましたが、そんな E500の意思を受け継いだ完全ワイヤレスイヤホン「COTSUBU for ASMR」が先日発売となりましたので、今回はこちらの製品をレビューしていきたいと思います!
外観&付属品のチェック
では、早速外観や付属品をチェックしていきましょう!
「COTSUBU」というだけあってパッケージからもう、かなりミニマムです!
なんか、こういうお菓子の箱あった気がするけどなんだっけ?
パッカーンと開封しました。
おや?この形状はどこかで見たような気が…!?
あっ、やっぱり!
『AirPods Pro』とそっくりじゃないですか!
よく見ると一回り小さい感じはしますが、全体的なフォルムは瓜二つ!w
これをパクリというのか、リスペクトというのか…。はたまた合理的というのかは皆さんにおまかせしますが、手にすっぽりと収まるこの形状は僕的にはGOODですね!
ちなみに表面にはザラザラとしたマット加工が施されているため、AirPodsのように指紋の目立つ光沢感はありません。
付属品は『各サイズのイヤーピース,Type C充電ケーブル,取扱説明書』の3つ。
この辺りは普通のイヤホンと変わりない感じかな。
充電端子は裏表を気にする必要のない「USB-Type C」を採用しています。
これ、僕の特大のお気持ちなんですけど、未だに「MicroUSB」とか採用しちゃってるガジェットって何なんですかね??
僕は極度のMicroUSBアレルギーなので、いくらいい製品でも充電端子がMicroUSBというだけで候補から外れてしまうんですけど、この気持ちが分かる人って少数派なのかな?w
Lightningはギリギリ許せるけど、出来ればiPhoneもさっさとUSB-Cに統一してほしいよね!
こちらは裏面。ヒンジの造りとか、この辺も「AirPods Pro」にそっくりですねw
イヤホン本体は、小粒というだけあって小指ほどのサイズ感でめちゃくちゃ小さいです!
ただこれ、気を付けておかないと着けたまま寝ちゃうとどこかに紛失する可能性大なので、取り扱いには細心の注意が必要かも…。
あと、小さい子供がいる環境だと「メントス」のような美味しそうな色合いから誤飲する可能性も否定できないので、親御さんはお子さんから目を離さないように注意したほうがいいでしょう!
専用イヤホンなのに低価格!これがagの魅力!
そもそも、このイヤホンを販売している「ag」とはなんぞや?という方も多いと思いますのでご説明しますと、agは日本を代表するオーディオメーカー「final」の姉妹ブランドとして数年前に登場しました。
finalというメーカー自体はどちらかというと、プロ向けのハイエンド機材を取り扱う硬派なブランドだったのですが、「もっと多くの方に、finalの音質の良さを知ってほしい!」という思いから、低価格でファッショナブルなカジュアル層向けのブランド「ag」を立ち上げることになったようです。
この「COTSUBU for ASMR」もその意思をしっかりと受け継いだ製品で、いわゆる専用イヤホンという位置付けでありながら6,980円というお手頃な価格を実現。
音質監修はfinalのオーディオ監督がおこなっており、音質面に関しても一切妥協していないところが ag製品の強みだと言えるでしょう!
低価格帯のイヤホンと言えば「SOUND PEATS」や「ANKER」等の製品が有名ですが、私的には同じ金額を出すならキャリアと技術力の高い agのイヤホンを選ぶことをオススメします!
リーズナブルで高品質なのがagの強みですね♪
バイノーラル・ASMR音声を実際に聞いてみた!
さて、いよいよここからは実際に 「COTSUBU for ASMR」 を使って、YouTubeにあるASMR音声を聞いてみた感想をお伝えします。
基本的にこのイヤホンは前モデル「E500」のワイヤレス版として登場しているので、全体的な音の傾向はE500を模範しています。
所感を伝えるなら、特に耳の奥のゾワゾワ感が通常のイヤホンよりも強調されており、細かな所作が鮮明でより耳元に近い感じです!
わかりやすく言うと『空間力』が鮮明というか、奥行きに対するディテール感が他のイヤホンと比べて特に強いんですよね!
かと言って耳に刺さるかと言われるとそういったこともなく、音の角が取れて丸みがあるので変に聞き疲れもせずに快適に視聴することができました。
高音域自体が特に広いわけではないのですが、なぜかASMR音声になると音抜けが良くて耳内でしっかり響いてくれます。(むしろ音楽用に使ってみると高音域が結構こもり気味です。)
奥行きのディテールがはっきりしているというのかな?
耳のすぐ側で鳴っている音が本当に耳元で鳴っているような感覚になります!
完全ワイヤレス化のメリット
あと、完全ワイヤレスになったことで、ケーブルのタッチノイズが完全に開放されて雑音を気にすることなくASMR音声に没頭できるようになったのは、めちゃくちゃ大きなメリットですね!
こうも快適になると寝ながら使いたくなるものですが、イヤホン自体は一般的な製品とほぼ変わらない少し耳から出っぱる形状になっているので、いわゆる枕に寝っ転がって使用する『寝ホン』としては微妙でした…。
まぁさすがにそこまで追求するのは酷だと思いますが、横向きで寝っ転がって使うのは耳が痛くなるので、正しい姿勢で使うようにしましょう!
ワイヤレスイヤホンだから寝ちゃうと無くしちゃう恐れもあるからね…。
VRコンテンツ用としてはどうなの?
前モデル「E500」はVRコンテンツとしても非常に使いやすいイヤホンでしたが、今回の「COTSUBU for ASMR」は残念ながらVR用としては厳しいかもしれません…!
というのも、完全ワイヤレスの宿命でもある『音声遅延』が致命的にきついのです…!
試しに、今世紀最も売れているであろうVR HMDの「Quest 2」と接続して使ってみたところ、Bluetooth接続で使える音声フォーマットは「AAC,aptX」の二種類のみ。
aptX-LL等のいわゆる低遅延フォーマットには対応していないので、普通に遊んでいても約2秒程の音声遅延が必ず発生してしまいます…。
この2秒というのはかなり大きく、普通にゲームを遊ぼうとしても音が明らかに遅れて聞こえてくるため、没入感どころか普通にゲームで遊ぶことすら厳しい状態でした…。
遅延が大きすぎてゲームで遊ぶ所の話じゃない…!
iPhoneと繋いだときはそこまで遅延は感じませんでしたが、Quest 2に限って言えばアマプラやYouTubeなどの映像コンテンツを見るだけでも実用は相当難しい印象を受けました。
なお、VRChat等のVRコンテンツで使おうと思っている方は、素直に遅延のない有線イヤホンの「E500」か、もしくはE500の上位互換とも言われている「VR3000」を検討されたほうが絶対に幸せになれると思います!
スマホでごろごろしながらASMR・バイノーラル音声を聴く用途では特に遅延を感じなかったのですが、Quest 2との相性はまるでダメダメですね…。
ゲーム用途としては「E500」がまだまだ現役を貫いていけそうです。
VRゲームをやるならワイヤレスではなく、有線イヤホンの「E500」か「VR3000」がオススメです!
タッチ感度が高すぎる
そして、これもまた気になった点ですが、背面のタッチセンサーがめちゃくちゃ敏感で、イヤホンの位置をちょっと直そうと触れるだけでも、意図せずに再生・ストップを操作してしまうのでこれが地味にストレスに感じる場面が多かったです。
私は普段からデスクワークが多いため執拗に感じてしまいましたが、逆に普段から手の油分が少ない方にとっては、「反応がしやすいタッチセンサー」としてメリットとして感じるかもしれませんね。
この辺は実際に使用する方の環境に大きく依存するポイントだと思いますので、一概にデメリットとも言えないかもしれませんが、購入予定の方は一応注意したほうがいいでしょう。
いずれにせよ、アプリ等でタッチセンサーのON-OFF切り替えくらいの機能は欲しかったかな。
背面のタッチセンサーが敏感肌すぎて、すぐに反応しちゃいます…💓
まとめ!
以上、アンボックスから「COTSUBU for ASMR」をしばらく触ってみての使用感、メリット・デメリットをお伝えしてきました!
結構辛口なことも書きましたが、総合的に見るとあのASMR特化のイヤホン「E500」の完全ワイヤレス版というだけあって、ASMR音声での臨場感は他のイヤホンには無いものがありますし、ワイヤレスになったことでケーブルの絡まりからの解放や、取り回しやすさは格段に向上しています!
服や肌にケーブルが触れることで発生する”タッチノイズ”からも開放されたことで、E500に比べても没入感も増していますし、価格も6,980円と相当リーズナブル!
『買い』か『買いじゃないか』と言われると、明らかに『買い』の製品だと思います。
「ASMRをよく聞くけど有線イヤホンは嫌だ!」という方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね!
ASMR専用のイヤホンがほしい!