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4月8日、遂に発売となったVIVEトラッカー3.0!
2018からのメジャーアップデートということで早速私も購入してみましたが「そもそも旧型から新型になって一体何が変わったの?」と、疑問に思っている方も多いと思います。
そこで今回は、新型VIVEトラッカー3.0の特徴や使用感に加えて、旧型VIVEトラッカーとの違いや買い換えるメリットまでを纏めてみましたので、合わせてご紹介したいと思います!
新型と旧型の違い
新型のVIVEトラッカー3.0では、旧型に比べて、主にVR時の没入感が削がれないようなアップデートが施されており、より深いユーザー体験が可能になりました。
- 旧型に比べて、大きさが33%小型になった!
- 旧型に比べて、重量が15%軽くなった!
- 旧型に比べて、バッテリー持ちが75%良くなった!
- 旧型に比べて、FOVが270°から240°に減少した!
まず、新型のVIVEトラッカー3.0では、旧型に比べて本体サイズが33%も小型化されました。
これにより、今までのゴツゴツとした装着感が緩和されており、体を動かした際の圧迫感や腰回りの違和感が軽減されています。
また、本体サイズが物理的に小さくなったことで、コントローラーを大きく動かしても腰トラに干渉するなどのトラブルも少なくっています。
バッテリー周りに関しては、充電端子がMicroUSBからUSB-Cに変わったことで、利便性が大きく強化!
持続時間も旧型に比べて75%もアップしており、旧型のようにモバイルバッテリーを使わずともカタログスペック上で約7.5時間使用することが可能になっています。
FOVに関しては旧型の270°から240°にスペックダウンとなりましたが、公式によると殆どの人がFOV 180°程度でしか活用できておらず、ユーザー体験自体は旧型とほぼ変わらないとのことです。
この辺りは小型化に伴うトレードオフといったところでしょうか。
尚、ベースステーションは1.0&2.0共に対応しており、VALVE INDEXからVIVE Pro、無印VIVEまで幅広い機器で使用することができます。
写真では分かりづらいですが、旧型と新型を重ねて置くと意外に大きさの違いが分かります。
トラッカーの裏面は丸形から三角形に変更されたことで、表面積が目に見えて減っています。
こうして見ると数値以上に小型化された印象が強いですね!
ドングルは、大きさや端子の変更はありませんが、ロゴの部分が水色から黒色に変更されています。
高さはほぼ同じか新型の方が少しだけ高いですが、角度が急になったことで占領面積は少なくなっています。突起が広がっていない分、動いたときに若干ですがケーブルが絡まりづらくなっているように感じました。
開封 & 外観比較
旧型(2018)の白地ベースのパッケージから、3.0では黒地ベースに変更されました。元箱の大きさ自体は旧型と大差ない感じです。
- VIVEトラッカー3.0
- USB-Cケーブル
- ドングル
- ドングルクレードル
- スタートアップガイド
同梱されている内容物は旧型から大きくは変わっていませんね。
USB-Cケーブルの長さは約120cmで、通信用にも充電用にも丁度いい長さが確保されています。
本体はMicroUSB端子からUSB-C端子になったことで、VALVE INDEXコントローラーを使っている方は併用してVIVEトラッカーも充電できるようになりました!
新たに買い足す場合でもUSB-Cケーブルで統一できるので、利便性はかなり高まった感じですね!
基本操作は旧型と変わっていませんが、ステータスランプの位置が中央付近に変更になりました。
また、VIVEのロゴボタンが水色のマット調から黒色の光沢質へと変更されています。
個人的には傷や指紋が目立つようになったので微妙な感じがしますが、ボタンのクリック感は以前よりも良くなっているので全体的には好印象でした。
設置方法
基本的な使い方は旧型から全く変更されておらず、付属クレードルに通信用ドングルを挿してペアリングして運用します。
- 付属のUSB-Cケーブルとクレードルを設置する。
- クレードルにドングルを挿す。
- SteamVRを起動して機器とペアリングする
SteamVRとのペアリングが上手く行かない方は、以前の記事にVIVEトラッカーのペアリング方法を記載しておりますので合わせてご確認ください。
また、フルボディトラッキングなどで複数のVIVEトラッカーを使用する場合には、互いのドングルの間隔を15cm以上離して配置することが推奨されています。
VIVEトラッカー豆知識
赤外線干渉がない、たくさんのトラッカーを使う場合は、トラッキングが不安定になっちゃったら、どうしよう?
1 周囲のBT、Wifiデバイスをオフにしてください。
2 ドングル同士の間隔は15㎝以上離れてください。全て同じUSBハブでダメですよ。#HTCVive #ViveTracker pic.twitter.com/VZwVkMvFNe— VIVE サポート@日本 (@ViveJapanSup) September 28, 2018
なかなかパソコンのUSBポートの空きが確保できない場合等の理由で、どうしてもUSBハブを使う場合は、USBケーブルでドングルを延長しドングル同士の距離を置くように設置することで、Bluetooth通信の干渉を防ぐことができるとのことです。
実際の使用感
設置も終わりましたので、早速VIVEトラッカー3.0を3個装着してフルトラの状態でVRChatを遊んでみました!
実感できるトラッキングの安定性
まず最初に気付いたのが、トラッキングの安定性です。
トラッキング性能に関しては旧型から変更が無いとのことで期待していなかったのですが、旧型に比べて『トラッカーの飛び』が減っているのが体感でもわかりました。
本体は小型化されてはいますが凸部分の傾斜がきつくなったお陰か、特に障害物に阻害されがちな足元のトラッキングはかなり安定したように思います。
公式によるとトラッキング精度自体に変更はないとのことですが、FOVが270°から240°になったことで、トラッキングが集約化されて余計な乱れが発生しづらくなった結果、安定性が増したとの見方もあるようですね。
個人的には旧トラッカーでは『体育座り』をすると腰が飛んでしまっていたのが、VIVEトラッカー3.0では、ほとんど飛ぶことなく体制を維持できたことに感動しました💯
また、トラッカー自体の体積も少なくなっていることも幸いして、体を動かした際のトラッカーにケーブルが絡まる事や、物にぶつけてしまう事も少なくなり、リアル世界に干渉する余計なストレスを感じる機会が減ったのは嬉しい誤算でした!
特に腰回りは干渉が少なくなっていることが体感で分かりやすいので、旧型を持っている方でも腰トラだけを買い替えてみるというのも全然ありだと思いますよ!
旧型の約2倍を誇るバッテリー性能
バッテリーに関しては、フル充電の状態から4時間ほど遊んだ段階でバッテリー残量は51%と、旧型が4時間程で充電切れを起こしていたことに比べて約2倍のバッテリー寿命を実現していました。
この感じだと空っぽになるまでに実働で8時間くらいは動きそうですね!
どうやら、カタログスペックにある7.5時間のバッテリー性能は嘘では無さそうです。
バッテリー内蔵型のトラッカーベルトは重くて辛いと思っている方や、VRでダンスを踊る方など長時間アクティブに動く人にとってはこれだけで買い換えるメリットになるんじゃないかな?と思います。
機能面は最高!ただ金額が高い!
旧型に比べて、バッテリー持ちが良くなって小型化とトラッキングが安定して文句無しの新型VIVEトラッカー3.0ですが、一つだけ物申したいことがあります。
それは価格です。
新型VIVEトラッカー3.0の価格は1つあたり約17,500円で、旧型VIVEトラッカーの約12,500円に比べて約5,000円も高くなっています。1個辺りで5,000円変わってくるので、3個買えば差額は約15,000円です。
「VIVEトラッカー3.0」は、あくまでも「VIVEトラッカー2018」の後継モデルとして登場した製品なので、できれば価格は据え置きでお願いしたかったというのが本音ではありますね…。
ただ、見方を変えるなら旧型トラッカーはバッテリーが約4時間程しか持たないので、長時間VRで遊ぶためには、モバイルバッテリーやバッテリー内蔵型のトラッカーベルトが必須です。
そうなると、旧型トラッカーとは別にバッテリー内蔵型トラッカーベルトを購入するとプラスで約13,000円ほど掛かってしまいますし、さらに内蔵型バッテリーの重さやケーブルを抜き差しする手間などを考慮すれば、新型VIVEトラッカー3.0を購入する価値は十二分にあると思います。
VIVEトラッカー3.0だと15gも軽量になっていて、それでいてバッテリー持続時間はほぼ2倍の約8時間ですからね!
仕事が終わってからVRChatにログインして、4時間~8時間のエンドタイムで遊ぶ方にとっては、実は新型VIVEトラッカーが一番理想的なポジションアイテムなのでは?っと、個人的には思っています。
もちろん、新型VIVEトラッカーでもバッテリー内蔵型トラッカーベルトとの併用は可能なので、VR睡眠などで長時間使いたい方のニーズも十分満たしてくれますよ!
手軽さと長時間バッテリーを両立した大進化トラッカー!
新型VIVEトラッカー3.0は、小型化されたことで動きの干渉を軽減してくれるばかりか、旧型よりもトラッキングの安定性やバッテリー持ちに大きく貢献してくれる、まさに新型と言えるべき順当進化を遂げた素晴らしい製品に仕上がっています!
特にバッテリー持続時間が増えたことで、そこまで長くは使わないけど4時間では少なすぎると感じていた人にとっては、モバイルバッテリーを使わずにログイン時間を延長できるトータルバランスの優れたアイテムに仕上がっていると思います。
現状でバッテリー持続時間に不満がない方でも、サイズは一回り小さく重量も15g程軽くなっているので、特にVR上で体をよく動かす方にとっては、恩恵を感じやすいのではないでしょうか?
これからVIVEトラッカーを購入しようと考えている方は、旧型ではなく新型トラッカーを購入することを強くオススメします!